IRQuAは、ユーザー大学様からの貴重なフィードバックや、「IRI Lab.」共同研究プロジェクトの研究成果を基に、継続的に新機能を開発しリリースしてきました。
この記事では、IRQuAがユーザー大学様のご要望をどのようにサービスに取り入れながら、新機能の開発を進めているかを詳しくご紹介します。
ユーザー中心の機能開発
こちらのスライドは、先日のMJIR2023の企業セッションで発表させていただいた資料の抜粋です。
IRQuAは、ユーザー大学様からの具体的な要望に基づいて様々な新機能をリリースしてきました。
例えば、2022年5月には退学者数ダッシュボードに新たに入学年度別のグラフを追加しました。これは、退学者数の世代間比較を容易にするための機能強化です。
また、2022年10月にはフィルターのデフォルト値を設定できる機能を追加しました。こちらは、各大学の状況に応じてダッシュボードの初期表示をカスタマイズしたいというご要望に対応するために実装された機能です。
これらの機能の中には、要望を受けてからわずか2~3週間で実装されたものもあります。このような迅速な開発も、IRQuAの大きな強みの一つです。
オープンデータダッシュボード
なかでも大きな反響をいただいたのが、2023年3月にリリースした「オープンデータダッシュボード」です。
これは政府統計の総合窓口(e-Stat)において公開されている学校基本調査のデータを可視化するもので、「自大学のデータを統計データと比較したい」というユーザー大学様の声を受けて開発されました。
リリース後は「このダッシュボードだけでも導入する価値がある」「もっと多くの教職員に見せたい」といった、大変有難いフィードバックを多数いただきました。
その後、オープンデータダッシュボードを活用した分析セミナーを開催し、200名を超える参加者を迎える盛況となりました。セミナーの詳細については、「IRQuAを用いたオープンデータ分析セミナー:「学校基本調査データを触ってみよう」を開催しました」という記事にまとめていますので、ぜひご一読ください。
フィードバックを集約して「集合知」へ
IRQuAでは、ユーザー大学との意見交換の場として「なんでもQA会」というオンラインミーティングを定期的に開催しています。この会には、IRQuAの事業責任者と開発担当者が出席し、ユーザー大学からの質問に直接回答しながら、ご要望をお伺いしています。
現場での実際の運用に関するご意見を伺えるのは、私たちにとっても大変貴重な機会です。IRQuAはこのようなコミュニケーションを通じて、各大学様のベストプラクティスを集約し、サービスに反映させることで、すべてのユーザー大学様がその「集合知」のメリットを享受いただけるよう努めています。
IRQuA Touch
こうした取り組みを更に深めるために現在開発を進めているのが、「IRQuA Touch(イルカ タッチ)」という新機能です。
IRQuA Touchは、IRQuAの基本機能を超えた、より高度な分析を実現する有償オプションで、Tableau Dekstopでの分析に最適なフォーマットのデータと分析用のワークブックを提供します。さらにTableauを導入されたことのない大学でも、スムーズにご活用いただけるような学習コンテンツやセミナーもセットで提供予定です。
IRQuA Touchをご利用いただくことで、全てのユーザーが共通のデータフォーマットで分析することが可能となります。
IRQuA Touchを通じて、大学間の知見の共有を容易にし、ユーザーコミュニティ全体で実践を深めていただけるような環境構築を目指しています。
まとめ
この記事では、IRQuAにおける新機能開発の経緯や目標についてご紹介しました。
今後もユーザー大学様のニーズに応えるため、改善と機能拡充を続けていきます。引き続きのご支援とご期待をお願いいたします。